整体に整体師は要らない!?

整体師範 香野勇雄 のブログです。

「湿」の影響

こんにちは。江の島整体「癒芽身」の施術長 香野です。

 

 梅雨入り直前の散歩がてらのスナップです(引地川沿いの空地に咲いていた紫陽花)

 ※ソフトフォーカス処理は携帯電話のレンズ汚れによる事故です。

 

さて、早いもので気が付けば今年ももうじき前半終了となるわけですが、今年は季節感というものの実感が持てないまま、漠然とカレンダーをめくり続けるような…そんな時間の経過になっているような気がしています。皆さんは如何でしょうか?

 

そんな今年の後半は、積極的に「季節感を取りに行く」という意識が特に必要かと感じています。

そこで新シリーズとしまして『季節とカラダ』というのを設けまして、ここでは、季節によって気を付けるべきことなどを書いてゆこうと思っています。

 

 

梅雨です。

長雨やジメジメとした湿度の高い環境が苦手で体調が下がってしまうという方、かなり多いのではないでしょうか? 実は僕もその1人だったりします。

 

この季節は、非常に原始的な道具⇒恐らくは発明されて以来ほぼ進化していないであろう日用品に頼る頻度が著しく増える時でもあります。⇒傘です。

 

あれ、もう少し何とかならないものかと、雨の中出掛ける度、僕は考えてしまいます。

 

A.I.がどうたらこうたらとか、5Gになればどうたらこうたらとか…実は誰も心から望んでないような気がするのですが…そんなことよりも、傘!どうにかしてください、っていう感じです。

 

そもそも荷物になりますし、紛失物No.1&その都度買い足しで環境にも良くないですし、何よりも傘をさした時の、あの…何と言いますか…ビールジョッキを持たされたまま乾杯お預けな感じとでも言いましょうか…屈辱的な恰好のキープ、皆さんよく何事もないようにしているなぁと、根性無しの僕はいつも感心しているのです。(しかもあの体勢はカラダに良いと決して言えません)

 

もういい加減、雨のしのぎ方においても、人類はネクストステージに…傘も持たず、雨合羽を着る必要もない、そんな時代入っていく時なのではないでしょうか!

 

…余談でした。完全に。

&おっさんのボヤキになっている気がしましたので、傘の考察(クレーム)はここまでにします。

 

 

さてこの季節、、雨というカラダの外を取り巻く水が賑やかになるその一方で、カラダの中に有する水は寂しく非活動的な状態になってしまいます。

 

ここからは中医学も引用しながら「湿度と体内の水分の関係」について見ていきます。

 

「水滞(すいたい)」という言葉、聞きなれない方も多いかと思います。

これは中医学の言葉で、体内の水が停滞して偏在している状態(=水毒)を言います。

 

カラダが「水滞」になりますと、浮腫み、めまい、夜間頻尿、鼻汁や痰、倦怠感、筋肉痛、喘鳴、関節痛、食欲不振、吐き気、下痢など…様々な症状が現れます

 

特に梅雨期の「水滞」は「湿邪(しつじゃ)」がもたらすものです。

また聞きなれない言葉の登場ですが、この「湿邪」も中医学の言葉で「水の邪気」を表し、

湿気によって体内に溜まった余分な水分や老廃物が引き起こす体調不良をそう呼びます。

 

僕自身が行う施療に於いては、正気、邪気、と対比的な2分を「気」に対して宛がうことはしていません。「気」は常に「正」であろうとしてこの世に存在している、と僕は思ってるからです。その理由は「流素(るそ)」の存在です。

この「流素」につきましても、いつかお話しましょう。(ググっても出てきません)

 

 

カラダの組織中に水分が一定量確保されている状態は、カラダが存続するために自らが作り出している極めて重要な*恒常性ですが、ここで大切なのは絶えずその水分が循環し排泄&補給されながらリニューアルを繰り返し続けることです。が、外気の湿度が高いと汗が出難い状態になります。

 

*恒常性とは、生体の内&外部の環境因子の変化に関わらず生体の状態が一定に保たれようとする性質、状態のこと。

 

発汗は気化熱によって体表温度を下げるための機能で、湿度が高いと大気が受け入られる水分量が少ないために、発汗が意味をなさないと察知したカラダは汗を出さなくしてしまうのです。

 

そもそも人類に体毛が無いのは、発汗を積極的に促し体温の上昇を防ぐためだと言われています。ですから、人間のカラダは汗をかけない多湿の環境が、その構造的に得意ではないのです。

 

汗をかけなくなったカラダは余分な水を溜め込むことになります。

体内にあるものは全て体温と同じ温度に近付こうとしますが、そうさせるのはカラダがエネルギーを消費する「代謝」によって発熱を続けるからです。

 

例えば、やかんに水を入れ、この水を沸騰させることなく、36℃に維持しようとしたとします。

 

そのためには、水の量に対し ❝絶妙な火加減❞ に調整されたコンロに乗せ続けることが必要です。

 

しかし、液体である水(この時点ではお湯)は、気化(蒸発)しますから、気化して減った分だけその都度水を補充しないと、お湯はその量を減らし続け、沸騰し、やがて失くなってしまいます。

 

逆に、やかんに必要以上の(気化して減った量より沢山の)水を継ぎ足し、その火力を変えずにいたら、お湯は初めより温度を下げた状態に保たれることとなります。

 

上記は体温が適正に保たれるメカニズムの比喩で、やかんは「カラダ」、水は体内の「水分量」、 ❝絶妙な火加減❞ は「代謝」にそれぞれ置き換えることができます。

 

何となくお判りいただけたかと思いますが、

つまり、カラダに「余分な水が停滞」している状態は、即ちカラダが「冷え易い状態」「低体温に陥り易い」であるということなのです。

 

低体温の人は免疫が低いということ、皆さんご存じかと思います。(癌に成り易いとも言われていますね)

 

 

梅雨独特の「暑いんだか寒いんだか分んない」という感覚、皆さん身に覚えがあるかと思います。

 

この時「体の表面は暑さを感じているが芯は冷えている」という状態にある可能性が高いのです。

 

そして、これが日本独特の梅雨前線(or秋雨前線)がもたらす湿邪の”質”と言って良いでしょう。

 

そう感じた時は(言うまでもなくですが)何はともあれ、カラダを温めましょう。

特にこの時期は先にも述べたように感覚的な暑さが同居しますから、

冷たい飲み物を摂りがちになったり、温かい食べ物を摂らなくなったりしがちです。

 

先ずは小腸(=免疫の要)を冷やさないという意味においても、意識的に温かいものを飲み、温かい食べ物(野菜も生でなく加熱したもの)を食べてカラダを内側から温め、服装も暖かいもの(+通気性が良いもの)を着ましょう。

 

水滞を改善する手段として、体内の水分&塩分調整に役立つミネラル「カリウム」を積極的に摂るという方法論もあります。が、体質や体調によって(特に腎機能が著しく低下しているような状態)は健康上マイナスに作用することもあるようなので、万人に「してみてください!」とは言えませんが、健康体であれば効果は高いと言って良いかも知れません。

 

 

後は湿邪を遠ざける方法を…となるのですが、ここで「湿」と「邪」に分けて考えてみます。

 

少し話が変わりますが、

皆さんはインドネシアの田舎などに行かれたことありますでしょうか?

 

雨季の日中などは日本の比ではないレベルで、絶えず湿気がカラダにまとわり付きます。勿論エアコンは無く、それを洗い流す手立て⇒よく落ちる石鹸&熱いシャワーもありません。

 

カラダも服も超ベトベトで不快です。が、何故か嫌ではない→

 

「不快」だけど「不愉快ではない」

 

のです。そう、何というか、

 

「湿」は大いに在るが「邪」が伴わない

 

という感じなのです。

この理由は恐らくですが、簡単に言うとそこの地に於ける共通の認識として「仕方のないこと」「当然のこと」になっているので、カラダが受容できてしまうのだと思います。

 

つまり、常に体調を快適な状態に保持することに固執し、またそれが叶う人工的な環境が備わっていたりすると、起きて当前の変化に対してもカラダはネガティブに反応してしまうのではないかと…そう、思うのです。

 

現代人の体調不具合に陥る際の起点が、メンタル(精神面)にある頻度が非常に高いと言われるその理由が、正にこの「快適にしようとし過ぎ」にあるのだと、僕は感じています。

 

本当にカラダのことを思いやればこそ、

 

自然環境からの影響で起こるカラダの変化は「ある程度受け入れるべき」

 

というのが、僕の個人的見解です。その変化も含めて「恒常性」なのだと思っています。

 

これは僕自身が、自分自身に課していることでありますので、皆さんもそうすべきだ、そうした方が良いのだ、と言うことではなく、あくまでも1/提案として受け止めてください。

 

…さて置き、

纏めとして繰り返しになりますが、梅雨は心してカラダを中から温め、外からも暖めてください!

 

 

そして、最後に重要な豆知識をお伝えしておきます。❝一生もん❞ の情報です。

 

季節を問わず、カラダ全体の冷え防止において重要な部位はズバリ、

 

踝(くるぶし)

 

です。これ、覚えておいてください。

例えば足が冷えた時、爪先を温めても足もカラダも温まりません。温めるべき場所は踝なのです。

 

何故? その理由を…となりますと『進化論』から掘り下げる長〜い話になってしまうのですが、

超掻い摘んで「勘の良い人だけ判かってください」的なスタンスで申しますと、

 

人=下肢だけで直立してしまったが故に直角に折れ曲がった足首を持つ生物

 

なわけです。(「?」だけど知りたい!な方はご連絡ください)

 

「カラダを冷やさない為には腰を温めると良い」というのは常識としてご存知かと思いますが、足首というところ=アキレス腱~踝~踵までの部位は、腰回りの環境と深く連動しています。なので足首は「両手に収まる腰部」という認識を持っていただいても良いかと思います。

 

さて今回はこの辺にしまして、失礼致します。

 

皆さまの健康を心よりお祈り申し上げます。

 

*当コラムの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用・NAVERまとめ等のまとめサイトへの引用はお控えください。

 

江の島整体 再開

こんにちは。江の島整体「癒芽身」の施術長 香野です。

臨時号をお届けします。

 

6月1日より、江の島整体『癒芽身』が営業を再開しました。

営業時間などは、0466-298-0688:えのすぱ代表 までお問合せ下さい。

  

🏠

 

下の写真は、自宅キャビネットに置かれましたポトス達です。

 

 

実は彼ら、皆『癒芽身』のポトスの子供達なのです。

 

『癒芽身』施術ルームの窓枠に飾ってある3鉢のポトスは、長く伸び過ぎてしまうとその都度よきところで枝を切るのですが、今回の長期休館に入る直前にも切りまして、で、その切った枝々をビニールに入れて持って帰って来て、今こうして僕のキャビネットの上で元気に暮らしているというわけです。

 

是非彼ら(我が家ポトス)の親(癒芽身ポトス)にも会いに来てくださいませ。

 

🏠

 

この休館中、僕の自宅を訪れて施術を受けて下さった方は、何故か皆さん「あちらが再開しても、また此方に伺って宜しいですか?」と言って帰って行かれます。とても光栄ですが複雑な心境になります。

「コロナ騒動から江の島自体の「気」が下がった」、とおっしゃる方も居て…

 

「気」に関しては、僕が住んでいる場所の方が高くなってしまうのは仕方ないのですが(それを生業にしています故)、施術料金に関しては『癒芽身』の方がお安いコースも在る分お得だとも言えますし、施術ルームについても、窓から見える景観などは僕の自宅よりも優れた空間だと、僕自身は思っております。

江の島整体『癒芽身』を今後とも宜しくお願い致します。

 

それでは、近日アップの次回コラム「失われたチカラ」(暫定)をお楽しみに…。

 

 

免疫を強化する方法④

こんにちは。江の島整体「癒芽身」の施術長 香野です。

ここ2回ほど新しいカテゴリーでお届けしました。今回は後回し×2で久々となってしまいました『免疫と深く関わる食べ物』の続編で、小麦について考察していきます。

 

…その前に、余談に少しだけお付き合いください。

 

 

ここ数日の初夏を思わせる陽気で一気に庭のバラが咲きました。

バラ? と思われた方、頭の中に浮かんだのは、所謂…こう…高島屋っぽいというか、艶やかな「バラ!」だと思います。が、これは控えめに&可憐に咲く「野ばら」です。

 

僕は一年の中で今くらいの時期が一番好きで、特に5月は外を散歩しながら全身で ❝息吹浴❞ を満喫して過ごす特別な月なのですが、今年は家の中で過ごす「1/知らぬ間に過ぎてゆく月」になってしまっていて…まぁ、仕方ないことなのかも知れませんが、とにかくとても残念に感じていまして…というところに!「野ばら」です。その花々がふと目に入るたび、何となくいい気持ちです。

 

こうして、初夏の晴れた日の身近な風景を1日中ゆっくり拝見するという、もしや生まれて初めての経験をさせてくれる今年の5月も、実はそう悪くないのかも知れない…そう思ったりします。

 

…さて!小麦の話に入ってまいりましょう。

 

👑

 

では、『免疫と深く関わる食べ物』連載のこれまでを、ザザッと振り返ってみます。 

 

健康を手に入れるためには「何を食べるか」ではなく「何を食べないか」で免疫を高めることが重要。砂糖、小麦、乳製品、この3つの食品を食べないことで免疫が格段に高まる。逆に、これらを日常的に摂取することで免疫が大幅に低下してしまう。

先ず砂糖に於いては、全身の血液&血管を粗悪な状態に変貌させてしまう。(バックナンバーは こちら

 

と、こんな感じでした。

そして今回は、食べないに越したことはない食品2つ目、「小麦」についてです。

 

「ってことは、グルテンフリーとかそういう話?」 おっ!素晴らしい、健康意識が高いですね。

ただ、「グルテンフリー」がどうのこうのと、その言葉に寄せて展開しますと、ありきたりの ❝お勉強会❞ っぽくなってしまいますし、アレルギーとか…つまり、体質的に向き不向きがあって、反応が出ない人には無関係、という方向にも意識が行き易くなります。

ですので、ここではあまりその「グルテン」とか「グルテンフリー」という言葉には縛られずに、日常のシーンを一緒に振り返ったりしながら感覚的な共有をしたいなぁと、そんな風に思います。

 

👑

 

このところの ❝美味しいパン❞ ブームは、未だ終わることを知らない勢いなのは言うまでもなくですが、「コムギ」って聞くと、どこか爽やかで、軽やかで、忙しく頑張る人のライフスタイルを応援しているような、そんな快活でヘルシーなイメージまでも感じてしまうように思います。

 

また、特に好物というわけではなくとも、特にお腹が空いていなくとも、とりあえず食べられてしまうのが、この小麦を使った食品の特徴と言えるかも知れません。

 

サンドウィッチ、パスタ、ピザ、パンケーキ、ラーメン、餃子、肉&餡まん、うどん、蕎麦…

 

「蕎麦はそば粉」と認識されている方が多いかと思いますが、実は市販のものや、お蕎麦屋さんで扱ってるものの多くが、そば粉以上の割合で小麦粉が(❝かさ増し❞の役割で)含まれているのが実情です。

 

そんな ❝とりあえず時❞ の理由についてはどれも、

 

「お手軽なので…」

 

「食欲が無い時でもスッと入るので…」

 

「ゆっくり食べてる時間が無い時は…」 などなど

 

と、こんな感覚が伴っている場合が多いのではないでしょうか…? 

そして、それらの理由から小麦の食品共通の ❝イイところ❞ が見えてきます。それは、

 

「食べたくなかったのに食べられてしまう」

 

という特徴です。

 

👑

 

小麦から作られた食品は「食べる」を軽やかで楽しい作業に変えてくれるものばかりだなぁと、そんな印象を僕は持っています。

口を開けてから飲み込むまでの一連の流れ、そのどこを取ってもとても魅力的です。

 

わくわくする香ばしさ、柔らかな舌触り、

軽い歯ごたえ、優しい口溶け、滑らかな喉越し…

  

そう、食べ物が喉の先に収まるまでの時間、何とも言えない良い気分にさせてくれるのです。

僕も「食べる」ということに関してだけ言えば、小麦の食べ物は大好きなものばかりです。

 

ですが、そこから先…これがどうも宜しくありません。

 

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僕は整体師という職業柄、自分のカラダを使って健康状態の変化をテストすることを頻繁に行っています。軽い ❝セルフ人体実験❞ とでも言いましょうか…。

 

小麦に関しましてもそれを行っていまして、「減小麦」を初めてから現在まで、継続することおよそ6年くらい、「小麦抜き」にバージョンアップしてからはおよそ1年くらいになります。

 

砂糖の回では言いそびれてしまいましたが、「シュガーカット」は7月で丁度1年になります。

 

小麦を絶ってからの体調変化としまして、ハッキリと体感したことが幾つもあるのですが、その全てをひっくるめた印象を一言で申しますとこんな感じです。

 

小麦を食べないと カラダが軽い。

 

そう、とにかくカラダを動かすことが楽になりました。

そして、重ダルさがカラダから無くなってくれたことで、以前=小麦を摂っていた頃が

 

実は「いつも疲れた状態」だった

 

ということを知ったのです。

 

往々にして、悪い状態というものは それが改善して初めて「今まで悪かったのだなぁ」と気付くものです。カラダに於いてのそれが顕著なのが、整体を初めて受けた時だったりします。

 

今、改めて小麦を普通に摂取していた頃を振り返りますと、立つことにも、歩くことにも、ベッドから起き上がる時ですら…こう、いちいち重力と闘っている感覚が伴っていたとでも言いますか、カラダがその時置かれた場所にフィットするのに、常にワンテンポ遅れ続けているような…そんな、「カラダがいつも重い状態」だったんだなぁと、実感するのです。

 

👑

 

ところで、「軽い」という形容詞はこれまでたびたび登場していると思います。…お手軽、軽やか、軽い歯ごたえ、そして前段の「カラダが軽い」です。 

 

なるほど、小麦は「軽さ」が持ち味なのですね~。 …いや!ちょっと待ってください。

前段で、小麦を食べないと「カラダが軽い」けれど、食べると「カラダが重い」というお話をしました。

 

ということは、食べるまで …つまり、口の中までは軽いけど、そこから先は重くなる、ということになります。

前述に小麦の食感についての魅力的特徴を書かせていただきましたが、そこにヒントがあります。今一度見てみましょう。

 

わくわくする香ばしさ、柔らかな舌触り、

軽い歯ごたえ、優しい口溶け、滑らかな喉越し…

  

さぁ、この中に化けた瞬間のシークエンスがあります。ではその境界を色でお伝えします。

 

わくわくする香ばしさ、柔らかな舌触り、

軽い歯ごたえ、優しい口溶け、滑らかな喉越し…

  

お分かりですね。

そう、当たり前のように思っていた小麦食品特有の食感の変化は、実は「免疫力を下げる理由」に直結する ❝恐ろしい現象❞ なのです。

 

サクッとしていた直後、一気にドロッと溶けてしまう、このような一瞬で起こる極端な変化は、他の原料の食品には見られないと言って良いものです。

 

でも、その食感の変化がどう恐ろしいのでしょうか?

 

👑

 

皆さん、こんな経験はないでしょうか。

パンやピザやナンを食べた時、或いは麺類をよく噛んで食べた時など、奥歯と帆頬の内側の間(⇒親知らずを抜いた後の隙間など)にボテッとした塊が、ペトッと張り付いたように詰まってしまい、舌先では取り除くことが出来ずに、口をゆすいだり、指先で掻き出したりしてそれを取り除いたこと、ありませんか?

 

「…あ、そう言われてみれば、よくやってるわぁ、指で」「確かに米食った時には、それ無いな」

などという方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

因みに僕は小麦を摂っていた当時、パンなど食べた後は ❝恒例行事❞ になっていました。

 

小麦粉は、グングン水分を吸収しながらネバネバでボッテリした塊へと体積を増しながら変化(=膨潤)する、という特徴があり、しかもそれは非常に粘性が高い強固に結束した物質となります。

 

パンを作ったことのある方はお解かりだと思いますが、パン生地はボールを逆さまにしても落ちませんよね。

 

例えば、パンを飲み物無しで食べたりした時、噛んでるうちに口の中がパサパサに乾き、飲み込む際に喉につっかえるようになるのは、この現象が起こっているからです。

 

小麦には「グリアジン」と「グルテニン」という2つの蛋白質があり、それらが水を含みますと「グルテン」という、ベタベタ&ネバネバ&ボッテリな物質に変化します。

 

「分かった!小麦を食べる時は、唾液を吸収する間を与えずにすぐ飲み込んじゃえば良いんだ!」

いやいや、ちょっと待ってください。

 

喉から先の消化器官の中は乾いた状態なのでしょうか?…勿論違いますよね。

 

👑

 

飲み込まれた小麦食品は、器官内の在る水分(⇒粘膜、消化液、同時に摂った物の水分など)をグングン吸収しながらボッテリと膨張し、ベトベト&ネバネバに粘性を増しながらダラ~ッとへばりつくようにして面積を広げながら食道を下り、その先で待ち構える胃へと進んでいきます。

 

ジャム瓶入りの蜂蜜をうっかり瓶の外側へこぼしてしまった時、ゆっくりと瓶の下へ向かって流れ降りていく蜂蜜の状態を思い出してみてください。

 

胃に到着しました。

「待ってましたぁ!私が相手になりましょう」と、胃液がこれを消化分解に掛かります。

いや~、これで一件落着!…いや、それは早合点かも知れない…思い出してください。

最初に任務にあたった消化液 = 唾液には歯が立たなかったことを…。

 

歯の奥に詰まった塊は小さくならずに、ずっとそこに居座ろうとするかの如く留まっていました。強かにも、唾液の消化力を敵に回す前に、唾液の水分を味方に付けてしまったのです。

 

残念ながら、胃でも同じことが起こってしまいました。

 

ボッテリした塊は消化器管の内壁を、ネバネバと覆うように胃壁にこびり付きながら、更にその先にある免疫機能の要、小腸へと向かって進んでいきます。

 

小腸は、胃で消化された栄養を取り入れ吸収する窓口であり、消化液で退治できなかった毒素を ❝一網打尽❞ にする「防御の砦」でもありますので、小腸の機能のポテンシャルは、健康状態のポテンシャルと直結します。小腸は我々のカラダに於いて ❝免疫力創りのメインステージ❞ なのです。

 

小腸の内壁の粘膜には絨毛突起(じゅうもうとっき)と呼ばれる無数(約400万とも言われている)のヒダがあり、吸収すべきもの(栄養、水 etc.)と退治すべきもの(ウィルス、菌、化学物質 etc.)を仕分け&処理しています。

以前えのすぱで開催した僕のセミナーで「腸管免疫」について講義させていただいたことがありましたが、そちらに出席された方は、何となく覚えていらっしゃるのではないでしょうか。…忘れちゃいましたか?…またいつかセミナーで…。

 

そしてここ小腸でも、恐ろしいことが起こります。

 

ボッテリした塊(グルテン)がベッタリと小腸の内壁こびり付き

「免疫を高めるべく働く小腸の機能」を封じてしまいました。

 

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ベトベトの粘性は、大腸へも侵入してゆくこととなり、大腸壁にもベッタリへばりつき、腸内細菌環境を悪化させます。こうなりますと、言うまでもなく

 

「便秘になり易い」=「 毒物が多く常駐している体質」

 

になってしまいます。⇒肥満の原因になることも、言わずもがな、です。

 

体内に入った食物は蠕動運動(ぜんどううんどう)という、先へ先へと進んで行かせるための波打つような消化器官の自発的運動をしますが、小麦はそれを妨害します。その結果消化器全てが疲弊し慢性的に疲労を感じ易くなるのです。

 

よく「毎日パン沢山食べてるけど、お通じバッチリだから、私はグルテン大丈夫みたい!」という方がいらっしゃいますが、そうした方には次のことのチェックをおススメします。

・便が便器の水に沈む ・便が細い or コロコロしている ・流しても便器にこびり付きが残ることがある

何れか思い当たることがあれば、小麦食品を減らす習慣をつけると宜しいかと思います。&お通じが悪い方は尚のこと…

 

👑

 

さて、ここまで小麦食品が、飲み込まれた後どうなってゆくのかをご一緒に見てまいりました。

如何でしたでしょうか、小麦の化けの皮、躊躇なくご一緒に剥がせましたでしょうか。

 

 

❝自粛明け❞ を目前にした今だからこそ、小麦を減らす…或いはキッパリと手を切るというのは、これからの人生に対して超前向きな行動で、大変宜しいのではないかと…僕は思っております。

 

ま、それは、食の嗜好性でもあって、僕がとやかく言うことではありませんね、…その代わりと言っては何なんですが、遅ればせながらの新年度の始動に際し、僭越ながら1つご忠告を…。

 

「爽やかさ」「素直さ」「扱いやすさ」を印象付けて入社して来たものの、入社後間も無く「文句たらたら言い訳三昧」「動かない」「足を引っ張る」という凄まじい変貌ぶりを見せてくれる、

 

小麦ちゃん」にご注意ください。




さて今回はこの辺にしまして、失礼致します。

 

皆さまの健康を心よりお祈り申し上げます。

 

*当コラムの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用・NAVERまとめ等のまとめサイトへの引用はお控えください。

 

 

 

モノとの関わり①

こんにちは。江の島整体「癒芽身」の施術長 香野です。

前回の番外編を読んでくださった方、いつものテイストとは違うにも関わらず、お付き合いいただきまして有難うございました。その前回から新しいカテゴリーとして『時代と人間』というのを設けまして、この括りの時には、近代、特に21世紀に入ってからの20年間が、人間の心身にとってどんな時代であったのか、を考えるためのヒントを書いていこうと思っています。

 

近代が人類における真の幸福=健康にとって良くない時代であった…そして、そこと決別すべく準備の時こそが現在なのかなぁと、僕はそんな風に感じながら今を過ごしています。

 

このシリーズが、これを読まれる皆さんにとって、来たる未来へ身を委ねるに際しての不安を取り払い元気を手にするための ❝気付け薬❞ の代わりにでもなりましたら嬉しいです。

 

今回はその第二弾として、この20年の「モノとの関わり」について書こうと思います。

 

…ですが、すみません、またまた余談からスタートさせていただきます。

 

 

つい3週間くらい前までは枯れ枝のようだったのですが、このところの暖かさで一気に沢山の枝の芽が出てきて、つい1週間程前に1つ、昨日また1つ⇒計2つ葉を広げまして…何とも嬉しい感じなのです。

 

これはウンベラータという観葉植物で、育ちますと人の背丈を越えるほどの高さになり、葉の大きさは人の顔の2倍くらいにもなるようなのですが、うちの居間にはこれとは別に胸丈くらいのものが元々ありまして…で、その折れた枝だったのが彼です。

 

実は昨年の秋までは、小兵ながらも沢山の枝と葉を茂らせて元気いっぱいだったのですが、冬の暖かい日に日光浴させようと外に出したままうっかり夜に部屋に戻すのを怠ってしまい、全ての枝が落ちてしまったのでした。ホント、可愛そうなことをしてしまいました。

 

その後、再起を願い土を入れ替えてコツコツ水をやってはいたものの、ずっとこれといった変化を見せなかったので「もうだめなのかな…」とも、正直思った時もあったのです…が!復活の狼煙をあげるかの如くに初々しい葉が開いたのです!(写真だと大きく見えますが、大きい方の葉で実寸長辺3cmくらいです)っいや~もう、感動!なわけです。しかも、この葉の他にも…

 

…おっと!このままだとウンベラータの話だけで終わってしまいますので、そろそろ本題に入りましょう。

 

尚、このコラムは、僕自身のあくまでも感覚的な随筆となります。お読みくださる方にとって、ほんの僅かでも共感できる部分がありましたらば幸いです。

 

👑

 

充分に発展した、或いはそう見える環境に於いては、作為 or 無作為に関わらず、何か新しいことが起こる時には、同時にこれまで続いてきたことの何某かに変化が加わるというのが常であり、これまでの環境をそのまま温存しながらそこに新しいものが加わるだけ、となるケースはほぼ皆無です。

 

何かが生じれば、必ず「それとは引き換えに」という形で、これまでの ❝何か❞ が失われるというのが、恐らくは現代における自然の摂理です。

 

今と比べてまだまだ発展する余地があった頃は、「あれが仲間入り!」「これも仲間入り!」とドンドン世の中が大きくなっていくようなイメージで様変わりしていきます。そう、昭和ってそういう時代だったなぁと記憶しています。

 

PC環境になぞらえますと、あの当時は自動的に「別名で保存する」となる環境設定だったとでも言いましょうか…フォルダを覗くと今閉じたファイルが過去のファイルの横に並んでいる状態。

 

ですが、新世紀が明け…特にここ15年くらいは、自動的に「上書き保存」になる環境設定です。PCがもうこれ以上重くならないようにする…言うなればメモリ許容量の飽和状態が起こすハングアップを危惧した設定です。

 

つまり、新しい○○が作られた時 or 新しい○○が起きた時、「○○が△△に取って代わる!」となりますので、〇〇の誕生はそもそも△△をこの世から無くす前提であった、という法則性みたいなものがそこに存在しているわけです。

 

例えば、生活の中の身近なシーンで振り返りますと、ガラケーからスマホに変わる時もそうでした。前述の○○はスマホで、△△がガラケーです。

 

会社の方針で両方持たされているなどの方は別にして、ガラケーを未だに使い続けながらスマホも使っている二刀流な人って、まず見かけませんね。

 

かつて、あれだけ持てはやされたにも関わらず、スマホが登場するや否や「ケータイ」は「ガラケー」に成り下がり、「わたくしの存在は無かったことに…」と言わされたかのように、❝役立たず❞ な道具へと瞬く間に貶められ、自らその身を引くことを余儀なくされてしまいました。

 

そう、ガラケーが自ら古くなっていったのではなく、スマホに力尽くで古くさせられてしまったのですね。あれはあれで、まだまだ可能性があったように思います。

 

こうした背景の裏に、実は欧米諸国からの「グローバル化」へ向けた政治的な圧力というものの存在があり、単にテクノロジーの進化による世代交代ということだけでは語れない部分が大きいのですが、ここら辺の話はかなり ❝ディープ❞ になりますので今回この場では触れずに、またいつか…もし機会があれば、お話ししたいと思います。

 

思い起こせば、自分のケータイがどれだけ小さいかを自慢していたような人々が、急に「このスマホ、大画面でしょ!」とか言い出すのですから、我々人間の脳は柔軟といいますか、良くも悪…いや、良しとしておきましょう!

 

…と、ここまでこんなことを言っていながら、実は僕はガラケータブレットの変則二刀流で、スマホは持っていません。かつてスマホも一旦は使ってみたのですが、直ぐガラケーに戻してしまいました。

 

その訳につきましては…まぁ、電磁波のことは確かに大きい理由ではありますが、それ以外の部分では特に、拘り!とか、アンチテクノロジー!とか、「敢えてガラケーですから、俺っ!」みたいなマッチョなポリシーが背景にあるような、そんな立派なものではありません。

ただ単に、「しっくりくる」という、非常に曖昧な感覚を道具としての利便性よりも優先している、ということが未だガラケーとのお付き合いを継続させていただいている最たる理由です。

 

新しい通信システム=5Gの危険性について色々と語られていますが、僕からも「とても危険である」とこの場を借りてハッキリとお伝えしておきます。

 

よく周りから「困る時ない?」とか言われることがありますが、例えば検索に関して言えば、今すぐ知るべきことというのは本来そう多くないような気がしていますし、僕はその時間を「考える」という時間に割きたい。また、ゲームは元々全くやりませんし、ラインとかで知り合いと繋がる際に消費するであろうエネルギーやエモーションは、初めて出会う人や久しぶりに再会する人とのシーンに取っておきたいのです。

…そもそも、「困った時は、困れば良い」と、そう思っています。

 

スマホ依存、特にSNS(LINEも含むと定義して)によって引き起こされるドーパミンの問題などについては、知っている方も多いかと思いますが、これにつきましても、また別の機会がありましたら…ということで、今回は触れません。

 

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何れにしましても、モノが「古くなった」というのは「使用者の要望に応えられない状態になった」ということです。

 

ゆっくりと発展する環境下でのそれは、何某かが原因で起きた「劣化」である場合が多いのだと思いますが、活発且つスピーディーに発展する環境下では、そこに「使用者の要望」なるものは介在しません。(これは、本来ちょっと異常な世界です)

 

やっと使い慣れて愛着を感じ始めた矢先に「はい、もうそれは使用終了で、これに替えてください」と、モノを売る人が使う人の手に握られているモノを一方的に奪い、新しい規格の商品と入れ替えてしまうという…。

 

高圧的な物売りとでも言いましょうか、「サービス」という言葉はあるものの、ここ数年のモノの売り方は「押し売り」の方法論である、と言っても良いかと思います。

 

昨今「押し売り」という言葉があまり聞かれなくなりましたが、その大きな理由は世の中の物売りが全てその手法になってしまったからです。押し売りとは「買う意思のない者に無理矢理商品を買わせる」行為を意味します。実際には強制的行為を押し通すわけではなく、乗せてそそのかして、その場で買わなきゃいけないような気にさせる商法です。

 

此方の気分などは無視でバンバン投函されるニュースレターやメルマガ然り、「今から2時間46分以内のご注文でポイント2倍!」などの記述然り、「無料お試し期間を過ぎますとそのまま自動的に…」という課金システム然り、「ちょっと待ったぁ!今回は更にもう1袋お付けして…」「放送終了後30分以内にご注文の方に限り…」といった煽り商法然り、これ全て元々は「押し売り」稼業の方々が用いていた方法論や常套句の応用です。

 

近年、「サービス」は「買い手側が売り手側にするもの」=アベコベになってしまった、という感覚をお持ちの方、少なくないと思います。それは正解であると、僕はそう思います。

 

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21世紀の世になり「デジタル化」という名の大鉈が振り下ろされて以来、生産者側に変化のイニシアチブを完全に握られてしまいました。

 

モノが産まれる際の動機が「何が必要なのか」から「何が売れるのか」にシフトしていったのです。特に文明国では、消費者が同時に生産者でもありますから、それが今の ❝正義❞ なのだと、多くの人が受け入れてしまうまでにそう時間は掛かりませんでした。

 

そうなりますと、モノを買う決心をする際の心の合理化も「よく売れてるから=多くの人が買っているモノだから欲しくなるのは当然なのだ」というような、❝他人本意❞ になってゆきます。

 

買わなくても良い筈の(その人が求めるライフスタイルにとって必要ではない)商品が家に沢山あるような、そんな人が爆発的に増えたのも、今という時代の特徴でしょう。

 

その結果、好きか嫌いかはさて置き、現行のモノに取って代わる新しい道具が出来れば、今持っているモノをすぐさま手放すことに何ら躊躇しないという、そんな ❝思慮浅い❞ 感性が世の中をリードしていくこととなりました。

 

「自分のニーズや嗜好を持つことは後々自分を苦しめるリスクです。より受動的に生きてゆきましょう!」という売り手側からのアプローチに侵された末に「独自の価値観や判断基準を持たないで生きていくべし!」と決断した人、ここ20年はそんな人たちだけを可愛がるような世の中だったなぁと、僕はそんな印象を持たずにいられません。

 

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今日、我々人間は「モノの選択」は上手ですが、「モノの創造」は下手になってしまいました。

 

通販サイトから気に入ったものをカゴに入れても、アプリから便利なツールをダウンロードしても、全ては「売る側の庭の外へは出られない自由」です。

 

この20年間は、そんな仕組みを利用することが器用で、そんな仕組みを作ることが巧みな「楽をして生きる人々」が持てはやされ、何故だか皆そこを目指す努力を強いられる…そういう時代だったように思います。

 

ただ、どうでしょう…「それはもうやめにしましょう、これ以上続けると人はドンドン幸せから遠ざかっていきます」という声が、何かこう…空の上の方から?聞こえて来たように思えるのです。

 

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さて、次回は免疫の話、小麦について書いていこうと思います。

それでは失礼します。

 

皆さまの健康を心よりお祈り申し上げます。

 

*当コラムの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用・NAVERまとめ等のまとめサイトへの引用はお控えください。

 

 

番外編 ~「今」という時 ~

こんにちは。江の島整体「癒芽身」の施術長 香野です。

今回は番外編です。免疫の話は一旦置いておいて「今」という時について、ちょっとだけ考えてしまおうかな、と思います。

 

…で、それに先立ち…すみません、また直接関係ないところからスタートさせていただきます。

 

 

皆さん、これ、何の植物かお判りでしょうか? 

パッと見で分かってしまった人⇒かなりの健康志向か、相当なハイキング好きか、或いは素晴らしく自然に恵まれた環境で過ごした経験をお持ちか…そんな方なのかなぁと、思ったりします。

 

これ、クレソンです。

暫く前、自宅からほど近いフジスーパーで買ってきまして、食べる際に切り落としたたった一本の根の部分から育ったものです。庭の軒下部分に水を絶やさないようにして置いてあります。

 

クレソンに含まれる苦み成分である「シニグリン」には優れた殺菌力があり、例えば焼いた肉などの雑菌や毒素が多く含まれる食品を食べる際にクレソンを一緒に摂りますと、カラダが受けるダメージを大幅に軽減してくれるようです。

 

往々にして野菜の苦みを欲っする時というのは、カラダが発した「要デトックス」のアピールを受信した時でもあります。クレソンを食べるのと同時に、ここ最近毒性の高い食物(=主に肉、特に牛肉!)を多く摂取していないかのチェックと、その「引き算」を実行する機会にしてみてください。

 

シニグリン含有食品は、クレソンの他にワサビ、大根などがあります。それらは共通して「アブラナ科」に属する植物なのですが、この科目は抜群に健康を支援してくれまして…いつかここら辺の話もお届けすることとなると思います。

 

初めは ❝なんちゃって❞ な感覚でコップに水を入れて挿していたのですが、様子を見ているうちに「生きようと思ってますから宜しく!」みたいなメッセージを放つようになったので、小さい鉢に移して土が乾かない工夫をして…で、今年3月に面積が広い大きな鉢を買ってきて…で、こうなったというわけです。

 

少し前までは「いつか生い茂る程になったら少しずつ取って食べよう」という気持ちで楽しみにしていましたが、育つうちにだんだん可愛くなってしまっていて、今や日々ただ眺めているだけでなんとなく嬉しいような、そんな感覚でいます。

 

…おっと!このままだとクレソンの話だけで終わってしまいますので、そろそろ「今」についての考察を始めたい思います。(僭越ながら僕の感覚的なところで述べさせていただきます)

 

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さて、現在我々が遭遇している ❝事変❞ も踏まえ、「今」とは一体どんな ❝時❞ なのでしょう…。

 

ボクシングに例えて言いますと(⇒何故だ!)

どうやら、「もうこの試合は続行できません」と、遂に白いタオルがリングに投げ込まれたんだなぁ、と感じています。

 

そう、およそ200年間にも及ぶ長いファイトがセコンドによる試合放棄によって終了を迎えてしまう&ボクサーのダメージは相当なもの…(ボクシングが全く分からない方、すみません)

 

この白いタオルの役目を担ったもの、それはもしかすると今回のパンデミックであり、タオルを投げたセコンドはウィルスなのかも知れません。

 

では、ダメージを受けていた側のボクサー=「敗者」は一体誰なのでしょう…。それは

 

「(今までの)世の中の仕組みと価値観」

 

です。(再度お断りしておきます。これはあくまでも僕の感覚的なところです)

 

さて、これから一体どんな時代が訪れるのでしょう…。

 

きっとこれまで我々を取り巻いてきた世界というのは、例えば大きな洗面器のようなもので(ボクシングが分からない方、もうご安心ください)、今まで発展してきた文化や文明というのは、それに少しずつ注がれ続ける水のようなものです。そしてその水面で浸かったり泳いだりしているのが我々人間です。

 

洗面器は上に行くにつれ広がりますから、水が注がれるほど浸かれる人の数も多くなっていきます。人が増えますと次第に水が温まっていきます。

 

孤独感もなく水も温かいので、ただ浸かっているぶんには楽になります。が、泳ぐことは段々難しくなっていきます。

 

初めは空っぽだった洗面器も、水が徐々に注がれていき、やがて満杯になった後はそれまでに注がれていた水が洗面器の外にこぼれ始めるのです。

 

結果として、洗面器は約200年でいっぱいになるキャパシティでした。

 

この時の「満杯になった瞬間の洗面器」は、正に「今」という飽和状態にある時代そのものであり、「注がれた水がとうとうこぼれ始める」のが「これから」という、すぐ目前に訪れようとしている近々の未来なのだと思います。

 

飽和状態が来る場合も在り得るのだ!ということに気付いた近代の人々は、(無意識のうちに?)新たに注がれる水の分量を見ながら古い水を捨て、自分たちが洗面器の外に流されてしまわぬよう努めてきました。

 

でも、とうとう限界=臨界点が訪れてしまった…。

 

さて、我々が初めて体験する溢れ出る水、…その水面に居る人間たちはどうなるのでしょうか?

洗面器の中に留まろうと、水中に潜ればすぐに溺れてしまう。溢れる水に逆らって泳ぎ続ければ、やがて力尽きてしまいます。

一旦溢れ始めた水の勢いは想像を越えるほどのものです。

 

流されても朽ちる、逆らっても朽ちる。…ということは、我々に未来は無いのでしょうか?

 

いや、ちょっと待ってください。流されたら朽ちるかどうかの検証は未だしていませんでしたね。

 

結論から言ってしまうと、

生き続けるための正しい選択、それは恐らく「溢れ出る水と一緒に流れる」ことです。

 

生まれた時から過ごしてきた環境が洗面器の中だったので「洗面器が全て!」な視野になってしまっているのは仕方ありません。ですが、洗面器の外にどんな環境があるかは未だ誰も見たことが無いのです。

 

洗面器から溢れ出た水はどんなところへ流れていくのでしょうか?

流れ着く先は今までよりも過酷で苦しいところなのでしょうか?

流れ着くまでにどれくらいの時間が掛かるのでしょうか?

流れ着く途中に危険はないのでしょうか?

 

…それは分かりません。ただこう考えると何かがおぼろげに見えてきます。

 

全ての水が流れ着く先は、より大きな水の集合体です。

 

…これは自然の摂理です。

 

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さて今回=番外編はこの辺にしまして…

次回は免疫の話、小麦について書いていこうと思います。

 

…それにしても、思えば不思議なものです。

あのクレソンを食べた時の味も喜びも忘れてしまいましたが、捨てるつもりだった根の部分が今の僕に付き添いながら、これからの楽しみを提供し続けているのですから。

 

それでは失礼します。

 

皆さまの健康を心よりお祈り申し上げます。

*当コラムの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用・NAVERまとめ等のまとめサイトへの引用はお控えください。

 



免疫を強化する方法③

こんにちは。江の島整体「癒芽身」の施術長 香野です。

今回も新型コロナウィルス対策のコラムです…が、その「コロナ対策」的なフレーズ自体に、ある種の❝古さ❞みたいなものをここ数日のうちに急に感じてしまいまして…。

そこで今回のタイトルからは、敢えてその冠を外して(冠…まさに!)いこうと思います。

 

内容的には、暫くは引き続き免疫強化の話をしようと考えています。勿論この時期だからこそという意味合いもバッチリですし、それに限らずとも「一生もん」の情報として見て頂いて宜しいかと思います。

 

それでは!…と、その前に、

本題と全く関係ないのですが、我が家のカラーが咲いていることに気付きまして、思わずシャッターを切りました。今、春なんですね、実は。…そう、春なんです、本当は。

 

 

こうした身の周りにある生命の息吹を感じるだけで、なんかこう…スッキリとした爽快な気分になったりします。…そうです。この「スッキリとした爽快な感覚」=免疫が高まったことのお知らせなので、皆さんも是非この ❝物差し❞ を日頃のコンディション作りにお役立てください。

 

…では! 前々回&前回に引き続き『免疫と深く関わる食べ物』についてお届けいたします。

※巻末にインフォメーションを掲載

 

現在各メディアで様々な免疫強化の方法が提案されているようですが、それらに対する賛否は論じないということを基本姿勢として、ここでは「よく言われていることの復唱」だけにならないよう、僕がこれまで経験した臨床や実体験を踏まえた上での考察などを混じえ、少し違った角度からの提案もさせていただこうと思っています。

 

前回は、

砂糖、小麦、乳製品は、健康なカラダを創るにあたって❝超アゲンスト❞な「食べないに越したことはない食べ物」であり、それらを日常的に食べ続けていると「粗悪な材質でできたカラダ」と「ネガティブな性格」の ❝打たれ弱い(免疫の低い)人間❞ になってしまう!というお話でした。

 

そして今回、

それぞれの何がどうカラダに悪影響なのかなどについて、あまり難しい話にならないよう簡潔に書こうと思っています。

 

さて、ここまで一方的に「砂糖、小麦、乳製品、ダメ~!」と言ってきてしまいましたが、むしろそれらを「敢えて食べている」「意識して摂っている」という方も実は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

では、砂糖から検証していきましょう。砂糖を摂取する理由については例えば、

 

「脳を活性化するには良いので…」

 

「疲れた時に即効元気が出るので…」

 

「イライラが一気に落ち着くから…」 などなど

 

と、こんな感じでしょうか…? さあ、どれも納得感があるようにも見えます。

ですが、実はそれら理由の何れもがその毒性を裏付ける説明ともなっているのです。

 

砂糖を摂る理由の「脳を活性化する」「疲れた時に即効元気が出る」「イライラが一気に落ち着く」…こうして見てみると良いこと尽くめ? いやいや、騙されてはいけません。それらの❝効能❞がもたらされる前提を怪しんでください。

 

「脳を活性化する」⇒ そもそも何故、脳が活性化していなかったのでしょうか…?

 

「疲れた時に即効元気が出る」⇒ そもそも何故、疲れていたのでしょうか…?

 

「イライラが一気に落ち着く」⇒ そもそも何故、イライラしていたのでしょうか…?

 

それはズバリ、日々砂糖を摂っていたからです。

 

上記の❝効能❞は何れも、砂糖を摂った直後に血糖値が急上昇することから起こる生理的な反応で、この作用が一時的な覚醒をもたらし、調子が一気に高まったような❝感じ❞を得るのです。

 

そのメカニズムやGI値(血糖値上昇の指標)などに関しましては、小難しい話になりますのでここでは触れません。

 

ですが実際には、その変化はマイナスからゼロへの移動であって、決してゼロからプラスへの移動ではないのです。自己の状況分析というものは往々にして「普段=基準値⇒ゼロの状態」と勝手に位置付けてしまいがちで、普段がマイナスの状態にあってもそれに気付き難いのです。

 

マイナスの状態とは即ち、免疫が下がっている状態であり、それが普段であるということは、常に健康面でリスクを背負って生きているということになります。

 

近世から現代まで続いている医学の在り方⇒薬物による対処療法に慣らされてしまったが故に「急に効く」ことが即ち「高く評価すべきものである」というような幻想に取りつかれて(=洗脳を施されて)います。この呪縛から抜け出すことが、強いカラダを持つ人間になるための第一歩です。

 

「急に効く」を欲する時点で、そもそものコンディションはマイナスに陥っている⇒免疫が低下している状態にあり、望ましいことではないと知るべきでしょう。

特に何を欲するもなく、何をしたわけでもないのに「なんとなく良い気分」の時こそが、免疫の高い状態なのです。

 

砂糖を日常的に摂取する人は、

 

普段は頭がボーっとしていて、疲れていて、イライラしている。だが、

砂糖を食べた直後だけ ❝まとも❞ になる人

 

になってしまうのです。

 

砂糖は全身の血液をネバネバ&ドロドロ状態に変貌させ、その血液は血管の中をこびり付くように流れ、その内壁を傷だらけにしてしまいます。言うまでもなく血は生命の要です。

 

その結果、全ての機能が低下し「本領を発揮することのない弱いカラダ」が出来上がるのです。

 

多くの人々が糖質を摂り過ぎると、糖尿病になることは知っています。ただ、病気になったとするのは人が決めた基準値をオーバーしただけのことです。糖尿病でなくとも、血糖値が正常の範囲と診断されたとしても、この先ずっと砂糖を摂り続けていく以上、その人は糖尿病予備軍であり、既にカラダは満足に機能できない状態にあるということを知っておくべきでしょう。

 

因みに、最近よく耳にする「糖質制限」として、炭水化物も含めた全ての糖質において摂取を積極的に制限すべきであるとする提案が活発になされています。

 

理論的には僕もこれに賛成ではあります。ですが、これを徹底的に課した日常にしますと食生活そのものがつまらないものになってしまい、むしろカラダに良くない気がします。

 

いくら健康のための行動であっても、それが自我を抑え込むような我慢の継続を強いられることであったとしたら、結果として病気をおびき寄せる原因因子にも成り得ます。そこら辺のバランスというものは健康を考える上で常に難しいテーマです。

 

糖質制限」の最優先品目は疑う余地もなしに❝ぶっちぎり❞で砂糖であり、その摂取をしっかり控えることが出来れば充分に糖質の制限は達成されると思っていただいて宜しいかと思います。

 

それでもまだ「黒糖は大丈夫でしょ?」「三温糖は逆にカラダに良いんじゃないの?」なという声が聞こえてくる気配が無きにしも非ずなので、改めてここでハッキリさせておきましょう。 

 

前回の復習です。ここで言う砂糖とは、

 

サトウキビを原料とする食品全て

 

という定義であるとご理解ください。

 

さて今回はこの辺にして、次回は小麦について書いていこうと思います。

それでは失礼します。

 

皆さまの健康を心よりお祈り申し上げます。

 

*当コラムの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用・NAVERまとめ等のまとめサイトへの引用はお控えください。

 



新型コロナウィルス対策 ~ 免疫を強化する方法② ~

こんにちは。江の島整体「癒芽身」の施術長 香野です。

整体コラム2020年5月号続編、今回も新型コロナウィルス対策のコラムをお届けいたします。

※巻末にインフォメーションを掲載


新型コロナウィルスに関しまして、僕はウィルスや細菌、伝染病などに関しましては専門外ですので、感染状況の分析や考察などの言及はこのコラム上では極力控え、あくまでも1/代替医療の従事者という立場から書かせていただきます。


また、現在各メディアで様々な免疫強化の方法が提案されているようですが、それらに対する賛否は論じないということを基本姿勢として、ここでは「よく言われていることの復唱」だけにならないよう、僕がこれまで経験した臨床や実体験を踏まえた上での考察などを混じえ、少し違った角度からの提案もさせていただこうと思っています。


今回は、前回『免疫と深く関わる食べ物』の続編です。


さて前回は、

健康な心身を創っていくために=免疫を高めるために大切なのは ❝足し算❞ の前に ❝引き算❞ を心掛けることである。それに準じて、食べることで免疫を高めるには「何を食べれば(摂れば)良いのだろう…?」よりも先に「何を食べなくすれば(摂らないようにすれば)良いのだろう…?」と考えましょう!というお話でした。


そして今回、

食べなければそれだけで免疫が高まる『免疫と深く関わる食べ物』のワースト3(❝引き算❞必須食品ベスト3)についてお話したいと思います。


では、食べ・な・け・れば、免疫が上がる3つの食品を一気にご紹介です!


   1.砂 糖 (白糖、黒糖、三温糖、水飴など、サトウキビを原料とする食品全て)


   2.小 麦 (パン、中華麺、パスタ、うどん、菓子など、小麦を原料とする食品全て)


   3.乳製品 (牛乳、チーズ、バター、ヨーグルトなど、牛の乳を原料とする食品全て)


さぁ如何でしょうか? 

「思った通り!」と、アゴの下辺りで握りこぶしを作った方、中々の健康意識をお持ちです。

その一方で「えっ、これって言い切れないよね」と、鵜呑みにしたくない方も居ることでしょう。


が、兎にも角にも、1〜3は何れも、健康なカラダを創るにあたって❝超アゲンスト❞な、


「食べないに越したことはない食べ物」


なのであります。しかも「食べて良い体質の人も居る」「食べた方が良い場合もある」などという例外は基本的には無い、万人共通の有害食品であると思ってくださって結構です。


では、何が免疫にマイナスなのか、小難しいこと抜きに超ザックリとお伝えしていきます。


砂糖 → 全血管、全血液、全細胞の質を著しく下げます。

小麦&乳製品 → 免疫システムと栄養を吸収する腸の機能を破壊します。


どうでしょう、この状態を放置しておいたまま、何を食べようが健康になれるわけありませんね。


細かいことを言いだしたらキリがないほど、この❝悪玉御三家❞は我々のカラダに有害です。

書き出した品目の中には、健康のために良いと聞かされるなどして「毎日欠かさずシッカリ食べてきました」という方も多いことと思います。が、このコラムを読んだ宿命だと思って(→恨んでもらっても結構ですので)、健康寿命を伸ばしたい、病気になりたくないと思う方は、できるだけ摂取を控える、若しくは、一切摂らないようにしてください。


免疫を高めること必須!な現在、もうこの際ですから、ハッキリと総括してしまいます。


砂糖、小麦、乳製品の継続的な摂取は

「粗悪な材質でできたカラダ」と「ネガティブな性格」を携えた 

打たれ弱い(免疫の低い)人間❞ を形成します。

=「癌体質になる」と考えて差し支えありません。


ですから、例え免疫を高める食物を積極的に摂取したとしても、1、2、3を控えている人と、そうでは無い人とではその結果が大きく異なります。


1、2、3を控えずに生きている人は、どれだけ健康に良いとされるものを摂取しても、その効果が打ち消される…謂わば、❝糠(ぬか)に釘❞の状態にあるのです。


釘がちゃんと刺さるためには、糠になってしまっているカラダを良質な木材へと変える必要がある…言い換えましょう。栄養をちゃんと吸収させるためには、健康な心身を作る準備が整った状態にしておく必要があるのです。


そして、そのために先ずしておくべき作業、それが、


砂糖、小麦、乳製品、の引き算


なのです。


この意識を持つことは、次から次へと氾濫する健康食品情報の中から嗜好に合う食品を選択し、それを好き放題食べられる日常が当たり前である現代において、極めて重要なことなのです。


「今日からやってみよう!」と決心した方、おめでとうございます! 恐らく約2週間以内にシャワーの水滴が、自分の肌の上をコロコロと転がって落ちる様を久々に目撃することでしょう。


さて次回から、砂糖、小麦、乳製品それぞれ、どう❝悪し❞なのか、を少し掘り下げてまいります。

それでは今回はこの辺で失礼します。


皆さまの健康を心よりお祈り申し上げます。


*当コラムの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

また、NAVERまとめ等のまとめサイトへの引用を厳禁いたします。

 

 

●現在、えのすぱ営業休止(再開未定)のため『癒芽身』では香野の施術は受けられません。

体調がすぐれない方々に向けた情報をこちらに掲載しています。

●ご連絡、ご相談等は 080-5000-0130(香野携帯→SMS歓迎)までどうぞ。