活法(かっぽう)って何?
- 今回は前回の続編、『活法』についてです。
因みにこの『活法』は私が営むサロン名にもくっついている言葉です。
先ずザックリと『活法』とはどんなものなのかを一言で説明しますと
「戦国時代の侍たちが用い、今に伝えられる整体術」
というところでしょうか。
ただ、『活法』という語そのものは、その当時は無かったようで、これについては『殺法』も然りなのだそうで、その両者それぞれの呼称は明治の頃に付けられたようです(具体的な経緯などについてはここでは割愛いたします)。
ある歴史研究によれば、それらを総称して『兵法』と呼んでいたということで、その説に沿って考えれば、それぞれを分ける概念すら無かったいうことになります。
ですが、このブログでは分かりやすくする上で、敢えて『殺法』と『活法』という言葉を用いて説明していこうと思います。
さてその昔、武士たちは「表武道」=『殺法』を修練するのと同時に『活法』を同時に修練していました。それは、戦地で負傷し放置しておけば戦力外となってしまうであろう同志を復元させる為の蘇生術であり、また、城内での訓練の際に負傷した時に行うリカバリーの術でもありました。
この技術レベルの高低は、即ちその藩や城の武力の優劣に結び付くものでもあったため、どこにおいても門外不出の秘儀として扱われたのは言うまでもありません。教えるべき者のみに教えるようにして…例えば、一子相伝という形で後継者に直伝されるなどして後世に継がれました。
広く知られてはならないその技法や理論は、統合&体系化するなどして公の書物などに纏められることの無いまま、各流派ごとの伝承というかたちで生き永らえたわけで、今の世にその存在と内容がよく知られていない理由がここにあるのでしょう。
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この続きはまた近日中に。