整体に整体師は要らない!?

整体師範 香野勇雄 のブログです。

活法と私

『活法』の技は『柔道整復術』となり今に至る」と言われることがあります。

 

確かに『活法』の技術の一部は『柔道整復術』として受け継がれたようですが、

体系化できたのは僅かのようです。

また、施術をする側とされる側の関係性とその考え方に於いて、両者は大きく異なると私は思っています。

『活法』は戦国時代、戦(いくさ)の最中に負傷した仲間を再び参戦させるための療術でもあったために、シンプルで即効性が高く、

また、そもそもが負傷者を相手にする前提ということもあって「受け手主体のアプローチ」が大前提となります。

例えば、整体の苦手な人が持つイメージ=「”される”感覚」というのがあります。

ですが、そうした苦手意識をずっと持ってきた方々も、私の施術を受けると「整体が好きになりました」「整体の見方が変わりました」と、決まってそう言ってくださいます。

しかも、施術が始まった瞬間にそう感じた、と言ってくださるのです。

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ところで、どういう経緯で私が無数にある整体の方法論の中から『活法』を学ぶに至ったのか…と、こう語り始めますと、何かとっても良い話になりそうな気を持たせてしまうかも知れませんが、実は、特にその目線を持って探した末の門を叩いたのではなく、整体術を学ぶに際し、私の師匠になった人がたまたま活法の継承者だった、ということなのです。(因みに、その師匠の師匠という人は『活法』が代々伝わる直系の末裔で、整体史にその名を遺す方です)そう、私はただただラッキーでした。

その師匠が代表を務める学校で、私はそれこそもう夢中で学びました。そうして夢中で学ぶうちに、またしてもラッキーが起こります。師匠直伝の特別授業が受講時間の後半に1時間程の時間を割いて行われることに突然なったのです。内容は門外不出の『活法』の手技の講義と実技練習でした。(この期間は後にも先にも私が在学中の僅か数か月間でした)

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整体師範となった私は、自宅からほど近い江の島島内のホリスティック施設内の整体院に勤め、『活法』の臨床を積み重ねていきますが、やがてそれを受け継ぐだけにとどまらない意識が強くなってゆき、『活法』の更なる進化を模索し試み始めます。

そして、およそ8年の歳月を掛け、現代人のナイーブで複雑な心身に合わせて日々洗練させたものが、今私が運営するサロン「こうのせいたい」で行われている整体であり、それは『活法』の ″現在進行形″ なのです。

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もし、このブログをお読みになって『活法』や私の整体術にご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、大変うれしいことです。

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