「生きる」の反対語をご存知ですか?
大雨が降った先日の翌朝、
伏見稲荷に咲く美しいユリが
その雨の勢いで
花が地面にべったりと着くように
なぎ倒されていました。
「あぁ、このまま枯れてしまうのかな…」
と心配していたのですが、
明くる朝、ご覧のように首を持ち上げ
「まだ生きる」ということを宣言するかのように
逞しく起き上がっていました。
そして、そのたたずまいは、
以前にも増して、ひときわ美しいのでした。
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さて、このところ(≒ここ2年余り)、
「生きる」とはどういうことなのか。
「死ぬ」とはどうなることなのか。
考えさせらる時間が増えた方
少なくないと思います。
…ところで、皆さんは
小学校の時の反対語の穴埋めテストなどで
(生きる)⇒( )
と出題され、この空欄に「死ぬ」と書いて
〇をもらったご経験、ありませんか?
これ、今一度考えてみて、
どう思われますか?
その両者は本当に反対語なのでしょうか?
私は、
両者はある種の類語だと思っています。
「生きること」は、つまりは「死んでゆくこと」…即ち、
この世に誕生したその瞬間から
「生きている時間」とは「死んでゆくまでの時間」なのですから。
だからこそ「生きている」ということは
とても尊いことなのです。
∞
では、今一度
「生きる」の反対語は何なのでしょうか?
例えばこんな風な言葉なのかも知れません。
「自分自身が死なないようにしてるだけ」