整体に整体師は要らない!?

整体師範 香野勇雄 のブログです。

日本人の特殊な能力

こんにちは。江の島整体施術長 整体師の香野です。

 

雨、風、暑さ、運動不足、マスク、ダメな〇〇、無神経な□□…色々な逆境と向き合うこの梅雨、

皆様は如何お過ごしでしょうか…。

 

今回のコラムもシリーズ『免疫』の ❝箸休め❞ の回にしようと思います。

&巻末に幾つかインフォメーションがございますので宜しければ目を通してみてください。

 

それでは…すみません、また余談からスタートさせてください。

 

 

庭のキキョウです。このすぐ隣にもう2輪、全部で4輪の白い花を咲かせています。

 

激しい風が吹く今年の梅雨の中で可憐に咲き、強風をかわしながらしなやかに揺れている…、一見弱々しそうに見えて、実は強く美しいその姿を見ていますと、こう…今の世の中に対する戸惑いが晴れるとでも言いましょうか、「あ、この感じ目指しましょう!」みたいな気持ちになるのです。

 

…それでは本編に入らせていただきます。

 

前回は「中医学」の考え方を基に展開したセクションがありました。(覚えていますか?)

この「中医学」とは「中国伝統医学」のことなのですが、今回はこの「伝統医学」というものについて軽く触れたいと思います。

 

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伝統医学」と呼ばれるものは、抗生物質や外科手術などの即効性の高い対症療法が無い時代に発生したものですから、基本的には何れもが未病に対する原因療法であり、即ち免疫を高める方法論について探求し体系化されたものであると言えます。

 

代表的なものとしまして、中国地域(国家としてではなく)発祥の「中医学」の他に、インド大陸発祥の「アーユルヴェーダ」、ギリシア医学を起源にアラビア文化圏&イスラム勢力圏で発展した「ユナニ医学」などの代表的なものがあります。

そして、それら3つを総称して

 

『世界三大伝統医学』

 

と言ったりします。

これらは今現在も尚、世界中で発展し続ける多種多様な予防医学や補完代替医療の分野に於いて、そのエビデンス的な役割を担っている存在でもあります。

 

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これが「伝統医学」の学習としてのコラムなのであれば、本日は「中医学」について、そして次回は「アーユルヴェーダ」と、それぞれを回ごとに分けてしっかり説明するのが正当な展開かと思います。が、僕がこの先で語りたいことが「伝統医学」とは別のところにありますので、それらを極力簡潔にザックリと一言で語ってしまいたいと思います。(「伝統医学」に詳しい方、しっかり勉強された方、どうか見逃してやってくださいませ)



中医学は、陰陽や五行のバランスを整えることが重要とし、その方法論として、漢方薬鍼灸、按摩、薬膳(養生)、気功などを用います。

 

どの方法論も日本に古くから根付いているものばかりで、例えば「おばあちゃんの知恵」と言われるような民間療法の中にも「中医学」由来のものが多くあるように思います。また、実際は後述の「アーユルヴェーダ」を含めて『東洋医学』でありますが、近年まで日本で言われて来たところの『東洋医学』は「中医学」を示す別称であるという考え方でも良いかも知れません。



アーユルヴェーダは、体質をつかさどる要素、風(ヴァータ)、火(ピッタ)、水(カパ)の3つのエネルギー(ドーシャ)のバランスを整えることが重要とし、その方法論として、食事療法やヨガ、瞑想などを用います。

 

日本でもブームになってから長いようですが、その本質を知る人&説明できる人は少ないのではないでしょうか…? 実際僕もその1人なのですが、自分が施術で用いる「気」のコントロール方法や解釈が、実はこの伝統医療にそのルーツがあるということを、最近になって感覚的に把握したり、また、妻が「アーユルヴェーダ」のプラクティショナーであるお陰で、実生活を通じてその効能を実体験しながら ❝何となく❞ その言わんとすること&実態が見えてきている感じです。

 

伝統医学の1つにチベット仏教由来の「チベット医学」というものがあり、これを入れて『世界四大伝統医学』とされることもありますが、この「チベット医学」は「アーユルヴェーダ」が基になっていると言われています。



「ユナニ医学」は、4つの基本体液「血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁」のバランスを整えることが重要とし、その方法論として、食事療法や生薬の処方、整骨やマッサージなどを用います。

西洋医学の基になった伝統医学でもあります。

 

下痢・嘔吐・瀉血など、強制的に悪い体液を排泄する治療方も特徴的で、そこには「カラダの中にいる悪いものを追い払う」という考え方が根底にあります。この伝統医学は後に西洋医学として発展してゆくこととなりますが、その考え方が西洋特有の「悪いものはそもそもが悪いものなので、好転することは考え難く、それらは排除すべきものである」という排他的な思想を育んだと考察することもできます。

 

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さぁ、かなりの駆け足…というか ❝大股❞ で『世界三大伝統医学』を見てきましたが、更なるご興味が湧いた方は、上記文中にあるキーワードを取っ掛かりにリサーチしてみてください。

 

さて、長くなってまいりましたので、そろそろこの辺で…

今回は本題である『日本人の特殊な能力』のプロローグの部分だけとなりましたが、この続編はまた近々お送りする予定です。

 

⇒我々日本人が自ら恥じている日本人特有の性質が、実は世界に誇る唯一無二の免疫を高める能力であるという…そんな内容に迫ってまいりたいと思っております。

 

それではまた次回お会いしましょう。

皆さまの健康を心よりお祈り申し上げます。

 

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