整体に整体師は要らない!?

整体師範 香野勇雄 のブログです。

内在するチカラ

こんにちは。江の島整体「癒芽身」の施術長 香野です。

 

さて、これまでシリーズ『免疫』では、免疫を下げる食べ物ワースト3のうち、砂糖と小麦について書きまして、次は遂にしんがり=乳製品!となるところなのですが、一旦その前に ❝箸休め❞ の回を設けようと思います。

 

これは駄目!それも駄目!おまけにあれも駄目!と、立て続けに嗜好性に対する否定論を突き付けられますと、誰だって元気を失いますし、そうなってはそれこそ本末転倒ですので…。

 

 

これは、先日自宅マンションのゴミ捨て場で撮ったスナップです。

回収時間ギリギリのタイミングでゴミを出しに行ったものですから、これを発見した時は駆け足でカメラを取りに戻りまして…間に合いました。

 

※ゴミも個人情報なので、中心部分以外はモザイク処理を掛けております

 

素敵です。

 

この方(勿論どなたか判りません)のお陰で、その周りにあるゴミ全体の価値 ⇒ このマンションの住民全員の質が上がっているような感じがして、僕はこの方に感謝したい気持ちになりました。

 

ここ藤沢市は、ゴミ出しの分別がかなり細分化されていまして、最近のお若い方の言葉をお借りして表現しますと ❝メンドクサイ❞ のです。ですから、猶更この感謝を忘れてしまいがちになり易い環境だとも言えます。

 

こんな風に感謝を伝える、これって ❝やった方が良いのにやらないこと❞ の1つだと思います。

そして、こうした行動は「謙虚な啓蒙活動」であるとも言えます。

 

ああしなさい、こうしなさいという押し付けがましいアプローチではないからこそ、これまで素直になれなかった人の気持ちも、自然と動かしてしまうチカラがあるように思います。

 

この方は、現代という「怠け者支援の時」が ❝葬ろうとする宝❞ を今も携えている貴重な人です。

 

僕の価値観での ❝勝ち組❞ とは、こういうことがスッと出来てしまう、素軽く隣人を幸せにしてしまう心の有りようを手に入れた人達のことです。上手にお金を儲けた方々につきましては…そう、「1/芸達者」という感じです。

 

「こういうの嫌い!スタンドプレー!」…え?そうでしょうか? 

 

誰のものだか判からないゴミだからこそこうしたであろうわけで、むしろ全員の心の内を代弁しようとした行動だと、僕は受け取っています。これは ❝粋❞ な行動です。

 

仮にスタンドプレー的な行動であったとしても良いと思います。こういったことは受け取る側の問題です。

 

偽善であると見透かして行動をケチるよりも、無垢に感化され善行を積むことの方が、格段に魅力的だと思います。

 

…ただ、確かに、ある行動と出くわした時、人それぞれ抱く感情が異なることも事実です。

それが人間であり、人間社会なのだと思います。

 

🙏

 

❝寄り道❞ になりますが、

ここで少しばかり人間の「感情」というものについて触れたいと思います。

 

さて、(いきなりですが)皆さんはご存知でしょうか、

 

「感情」はカラダに悪い

 

ということを。

せっかくの寄り道ついでに、もっとしっかり言っておきましょう。

 

どんな「感情」であれ、総ての「感情」はカラダに悪い

 

のです。

意外に思われるかも知れませんが、どんな感情でも持った時点でその宿主が健康に生きようとするエネルギーを消耗させる = 奪うのです。

 

「はぁっ? そんことあり得ない、それ嘘!」という方、少なくないかも知れませんね。

が、実際に人間が抱くあらゆる感情は、カラダ…特に内臓に疲労をもたらしているのです。

 

「大嘘! 喜びはカラダに良いに決まってんじゃん!」…いや、例外ではありません。

喜びは「心臓に負担」を掛けます。

 

古代中医学に「五行」という体系化されたの考え方があって、その中に感情と内臓の関連について考察された「五志」があります。この「五志」は、肝臓→怒、心臓→喜、脾臓(消化器系)→思(思い悩む)、肺→悲、腎臓→恐、という相関性を説いています。つまり、肝臓に於いては負担を掛ける感情が「怒り」である、ということを示します。

 

逆に肝臓の負担を軽減させるには、肝臓を癒す別の感情が在るわけではなく、「怒らない」という状態をもって肝臓を休める、となります。今『免疫』のシリーズの方で連載している ❝引き算❞ で…の考え方とよく似ていますね。

 

僕は中医学についてさほど詳しくはなく、それを意識しての施療も特に行いませんが、この「五志」に関しましては、その相関性が基本的には真実であることを自らの臨床が裏付けることとなっており、そうした内容を頻繁にお客様にレクチャーさせていただいております。

⇒「はいはい、何度も聞かされました」という方、この読者の中にも結構いらっしゃることと思います。

 

古代から現代に至るまでの人間の変化、また日本人特有の複雑な感情などを踏まえ、僕なりの見解として「五志」+α な点もありますので、ここら辺の話も機会があれば、このコラムの中でいつかお話しようと思います。

 

さて、勿論言うまでもなくですが、人間である以上、感情を抱かずに生きてゆくことなど現実的に不可能ですから、誰しもが生きていく中でその疲労はコツコツと蓄積し続けているわけです。

 

感情の起伏が激しい方、喜怒哀楽が極端な方など、一見元気そうに見えるのですが、カラダを触診させてもらったりしますと、皆さんほぼ例外無く慢性疲労の状態にある、というのが僕の実感するところです。分かり易い状態で言うと「カラダが硬い」人が多いです。

→内臓は疲弊しますとその外側の「鎧を強化する=筋肉を強張らせる」ことのよって自分を守らせるのです。

 

しかも、この種の疲労は別の方法論ではリカバリーがされ難いという特徴があります。

つまり、感情による疲労は、食べ物や運動、休養や睡眠などでは中々解消されないのです。

 

こうした、性格が創り出す疲労というものは、原因因子が生産されるスピードがカラダが持っている復元力のスピードを遥かに勝りますから、その場しのぎの「気分転換」などでは解決には至りません。

 

もし、長期的に「無感情」を貫くことが可能なのであれば、カラダに備わる復元力がその蓄積された疲労を徐々に解消してくれるのでしょう…が、先程も申しました通り、悟りの境地からは程遠い世界に生きる我々に取りましては、それは非現実的な話でしょう。

 

疾病まで至らずとも、特に肝臓、腎臓が疲弊している人の頻度は相当なもので、その原因の多くが内面的なもの=感情に起因するケースが殆どであると、僕は思っています。

 

…ただ、その疲労を猛烈なスピードでリリースし、免疫を劇的に高めてくれるモノがあります。

薬でもサプリでもない、瞑想でもヨガでもない、人の心から発現する「エネルギー体」、それは、



「 感  謝 」

 

です。

 

今回は珍しく(→恐らく初めて)冒頭の写真が本題に直結する展開となります!

 

🙏

 

お断りしておきますが、このコラムは、倫理学研究でも無ければ、勿論宗教でもありません。

 

これをお読みになってくださっている皆さま = 僕にとって特別な人々には、この場を借りて僕ハッキリ伝えさせて頂きます。

 

「感謝」は、人間が自ら発現できるエネルギーの中で

 「改善因子」として作用する、最も強力な「エネルギー体」 です。

 

どの感情にも属さないこのエネルギー体は、発生しても or 受容しても…即ち、

 

感謝しても、感謝されても、

体内に宿った「邪」を「正」に転換させながら「正」を更に増幅させる

唯一無二の強烈なチカラ

 

を持っています。

そう、感謝を伝えても、伝えられても、カラダが良い状態へと導かれるので、人と人とが関わるシーンでは、どちらか一方が感謝を伝えればその両者の健康状態が上がり、免疫も高まるのです。

 

そして、ここが重要なポイントです。エネルギーという観点からすれば、

 

「感謝」は「気持ち」ではなく「行動」です。

 

皆さん、こんな経験はないでしょうか。

ただ責務としてやっていた作業や仕事に対し、ある時「あれ、凄い助かったよ!ホント有り難うね!」と伝えられ、その後に同じ作業やったら今まで味わったことのない、爽快でスッキリした感覚がカラダにみなぎった。 

 

以前「スッキリした感覚」は、免疫が高まったことを知らせるサインである、ということをお話したかと思います。

 

ここで起きたことは、謂わば「感謝の連鎖」です。

感謝を伝えられたことにより責務に対する感謝が発現した…もうこうなりますと免疫急上昇です。

 

🙏

 

さて、

話が長くなってまいりましたので、最後に興味深いお話を1つして締め括りたいと思います。

 

医師から余命通告を受けた癌患者の中に、医学的処方を受けることなく、或いは最小限に抑えながらも、奇跡的な(→現代医学としては認めるわけにはいかないような?)回復を成し遂げた方が世界中に数多く居る、という事実をご存知の方もいらっしゃることと思います。

 

僕は幾つかの書物などからそうした事例を調べたことがあり、また実際に何人かの癌患者を完治させたという生活指導者とお話をさせていただいたこともあります。

 

勿論それらには多種多様なケースがあります故、これをこうしたから治癒に成功した、だから癌になっても誰しもがこうしたら治る確率が高い、などと言うことは決してできません。

 

ですが、そうした方々の多くに ❝ある共通点❞ がある、と言うことはできるかも知れません。

それは、

 

闘病生活の早い段階で、癌である実情を受容することに成功し、これまで生きて来られたこと、今現在生きられていることに対する「感謝」の気持ちが湧き起こり、癌に侵された現況を憎むことから解放され、それを期にあらゆるモノの見方や日常での行動が一変した。

 

という共通点です。

 

🙏

 

さて、今回はこの辺で失礼します。

 

皆さまの健康を心よりお祈り申し上げます。

 

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